偏頭痛

偏頭痛は読んで字のごとく、頭部の左右どちらかに痛みを感じる頭痛です。
頭痛を抱えている人の大半が、偏頭痛だといわれます。
左右どちらかだけでなく、両側が痛む人もいます。
男性よりも女性に多いタイプの頭痛です。

脈拍に合わせてこめかみから目の周りがズキズキ、ガンガンと痛んだりします。
吐き気を伴ったり、実際に嘔吐してしまうこともあります。
偏頭痛は、20~30%の方に前触れの症状が出るといわれています。
例えば視界が狭く感じる、フラッシュの光のようなものがチカチカとあらわれる、物が見えにくくなるなどです。
これらは「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれます。

ほかには、手足がしびれたり言葉が出にくくなる場合もあります。
こうした前兆は、最大1時間以内に消失し、やがて頭痛が起こるのです。
前触れの症状は、頭痛のたびに現れる人もいれば、その時によって出たり出なかったりする方もいます。

偏頭痛の原因としては人ごみや騒音、まぶしい光、睡眠時間の取り過ぎ、睡眠不足などが考えられます。
過労やストレスも、偏頭痛と密接に関連しています。
女性ホルモンの分泌量の変動により、生理前に偏頭痛を感じる女性も多いのです。
家族の中に頭痛持ちの方がいることも多く、偏頭痛は遺伝的要素も強くあります。
前触れの症状が現れたら、早めに薬を飲むことが大切です。
大きな音や光が痛みを強くさせることもあるので、部屋を薄暗くして静かに休みましょう。
パソコンやテレビの電源は消して、目を休ませることも大切です。