月別アーカイブ: 2013年5月

アロマで治す

心身のリラックスを目的とした民間療法の中に、アロマテラピーがあります。
植物の香りを利用して、身体と心のバランスを整える健康法の1つです。
アロマテラピーは、花や果物の皮から精油を抽出して行われます。
精油は、別名エッセンシャルオイルとも呼ばれます。

精油の香りがもたらす安心感や緊張感が、心身のバランスを整えると言われています。
精油に含まれる成分には、頭痛の改善を期待されているものもあるようです。
頭痛の時に試してみたいのが、カモミール、ラベンダー、ベルガモット、ペパーミント。
「万能精油」と呼ばれるラベンダーは、フローラル系の香りが特徴。
あらゆる痛みに利用できます。
ペパーミントは、頭をすっきりさせたい時に良いそうです。

アロマテラピーは、いろいろな利用方法があります。
精油を1~2滴、ハンカチにふくませて香りを嗅ぐと、手軽に香りを楽しめます。。
アロマポットを使えば、部屋全体に香りが広がります。
アロマバスは、精油を湯船に3~5滴落として入浴します。
湿布は、冷水もしくは熱湯を洗面器に入れて、精油を3滴まで落とします。
そこにタオルを入れて絞ったら、気になるところにあてます。
緊張性頭痛は、ラベンダーを利用したアロマバス、偏頭痛はローズマリーの冷湿布がおすすめ。

精油を使う際には、刺激が強いので、皮膚に直接つけないでください。
また、危険なので、絶対に精油を飲まないでください。

カイロプラクティックで頭痛を治す

カイロプラクティックは19世紀にアメリカで生まれました。カイロプラクティックの徒手は、マニピュレーションと呼ばれます。薬を用いたり手術することもなく、代替医療の1つです。鍼灸治療と同様に、世界保健機関(WHO)に認可されています。

首にはたくさんの神経が集中しています。筋肉の張りや、首の骨のゆがみが頭痛を引き起こすこともあるのです。カイロプラクティックは、首の関節の異常が頭痛を引き起こしている場合、特に効果的だと言う施術者もいます。

カイロプラクティックは、全身をほぐし、筋肉のこりや緊張を取り除きくことで血流を良くします。そして、背骨や骨盤のゆがみを矯正していきます。本来その人がもっている自然治癒力を活性化させることを目的にしています。

慢性病の多くは、背骨や骨盤のゆがみからきていると言われることもあります。

マッサージは痛む部分をもみほぐすという、一時的な治療法です。それに対して、カイロプラクティックは部分的な施術にとどまらず、身体全体のバランスを見ていくのです。

しかし、現在の日本では、医療行為としては認められておりません。カイロプラクティックは、あん摩、マッサージ、指圧とは区別されています。公的資格や国家資格ではないため、誰もが「カイロプロテクター」と名乗ることができるのです。信頼できるカイロプロテクターのもとで、納得した上でマニピュレーションを受けることが望ましいようです。

鍼灸で頭痛を治す

鍼灸(しんきゅう)とは、中国の東洋医学の理論に基づいた治療法です。
世界保健機関(WHO)は、鍼灸治療の適応症として頭痛を認定しているほど、期待ができる治療法です。
副作用もほとんどないことから、薬にかわる代替医療として注目を集めています。
なお、鍼灸治療は、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛といった、器質的な異常がみられない頭痛に対して効果的です。

鍼灸を扱う東洋医学では、全身の血液の流れのバランスに注目します。
簡単にいうと、頭に上りすぎた血液を、手足におろしていくイメージです。
治療治療では、鍼(はり)とお灸を使って頭痛にアプローチします。
細い鍼を首の後ろや横などのツボにさしていきます。
お灸は温熱刺激を加えます。
そうした刺激を与えることで、崩れてしまったバランスを整えて自然治癒力を高めるのです。

鍼やお灸と聞くと、「痛い」「熱い」「怖い」というイメージを抱く方も多いかもしれません。
しかし、鍼はほとんど痛みを感じません。
お灸も、一瞬熱いと感じる程度。
跡はほとんど残りません。
使い捨ての鍼を用いるので、細菌やウイルス感染の心配もありません。

東洋医学における鍼灸は、「治未病」という考え方に基づいています。
病を発症する前に治そうとアプローチするのです。
鍼灸治療は頭痛の予防にも役立ちます。
頭痛歴が短いほど、治療回数も短く治りやすいと言われます。
鍼灸治療は、頭痛以外にも眼精疲労、疲労回復、免疫力の向上など、さまざまな効果が期待されています。

整体で頭痛を治す

整体というと、「ボキボキ」と骨の音を鳴らす施術をイメージされる方も多いかと思います。
しかし、現在の整体院は、音を鳴らさず痛みのない施術をするところが増えています。
「頭痛専門整体」をうたっている整体院もたくさんあります。

偏頭痛は血管性のものといわれます。
脳内のいろいろな血管が収縮、拡張を繰り返すときに起こる頭痛です。
血液中の脳脊髄液がスムーズに流れなくなることも、頭痛の要因です。
脳脊髄液は脳硬膜の中を流れます。
背中からお尻部分にかけて、脳硬膜があります。
もし、背骨や骨盤が歪んでいたら、脳硬膜も同時に歪んだりねじれてしまいます。
背骨や骨盤のゆがみやねじれを整体で治すことにより脳硬膜もまっすぐになります。
そうすることで、脳脊髄液もスムーズに流れだせば、頭痛も起きにくくなるでしょう。

整体は、頭痛の原因となる身体の構造に直接働きかけて施術を行います。
長年、頭痛に悩まされているうちに、痛みをこらえる時の反応やストレスで、身体が固くなってしまうことも。
長時間、デスクワークをする方や、パソコンでゲームをする方は、自分でも気づかないうちに、筋肉が緊張したり、骨が歪んだりすることがあります。
筋肉をほぐし、骨格を矯正することで、固くなった身体がほぐれ、頭痛が改善されていく可能性があります。
ただし、偏頭痛の場合は痛みのある日に施術を受けると、痛みが悪化する恐れがあります。
痛みのない日に施術を受けましょう。

ストレッチで頭痛解消

首の筋肉の「こり」が、頭痛の原因だというケースは多いものです。
同じ姿勢で一点を見つめるパソコン操作、猫背などは、血流を悪くしてしまうからです。
ストレッチを行い、筋肉をほぐすことで、頭痛をやわらげたり、予防につながることも。

ストレッチを行う際には、注意点がいくつかあります。
必ず自己責任のもとで行ってください。

まず、猫背にならないように意識して背を伸ばします。
息を止めないように気を付けましょう。
首をゆっくりと円を描くように大きく回す、何度か首を上下に曲げる、左右に曲げるといった動作なら、いつでも手軽に行えます。
気持ちが良いと感じるところでやめるのもポイントです。
決して無理をしないでください。

ストレッチを行うことで、血行が良くなります。
いろいろな動きを取り入れることで、気分転換にもなります。
オフィスや外出先では難しいですが、楽な服装で、靴下を脱いで行うとより効果的です。
ただし、ストレッチを行っている間、あるいはそのあとに、頭痛が悪化するなどの異常を感じたら、すぐに中止し、病院を受診するべきです。

ストレッチは緊張型頭痛に効果的だと言われますが、偏頭痛には逆効果なので注意が必要です。
また、過去に交通事故でむち打ち症になられた方も、行わないでください。
偏頭痛の場合、ストレッチは頭痛が起きていない時に限ります。
デスクワークの合間に、ちょっとした空き時間に、こまめなストレッチを意識して心がけてみてはいかがでしょう。