頭部神経痛

頭部神経痛は、顔や後頭部の皮膚の表面がチクチクと痛みます。
痛む部分やその周りに触れると痛みが増すのが特徴的です。
髪の毛が触れただけで、静電気がビリッと走るような痛みが繰り返されることもあります。

痛みが止まっている間を「間欠期」と呼びます。
この「間欠期」には痛みを全く感じません。
痛みはあくまで瞬間的なので、ずっと同じ痛みを感じ続けることはありません。
しかし、人によっては1か月、2か月といった長期にわたり、瞬間的な痛みが続くこともあるのです。

偏頭痛は、脈拍に合わせてズキズキとした痛みがあります。
それに対して頭部神経痛は、脈拍とは同時性がありません。
また、指で押すと特に痛みを感じるところがあります。
これは「圧痛点」と呼ばれています。
圧痛点の有無が、頭部神経痛と診断する際の診断材料になります。

頭部神経痛のはっきりとした原因は、いまも解明されていません。
しかし、数多くの対処法があるので、症状を緩和したり改善することが期待できます。

耐えられないほどの強い痛みには医学的に、ビタミンB12の静脈注射が有効です。
自分でできる対処法は、痛むところを温めて血行を良くするのが効果的です。
入浴や、熱すぎない温度の蒸しタオルで温めるといった方法で、痛みを軽減させる効果があります。
冷たい湿布や氷で冷やしてしまうと、痛みを強くしてしまうので注意が必要です。
頭部神経痛には、鎮痛剤の効果はあまりないと言われています。